「優駿」

 

同名の映画の原作。

映画公開時に原作も読んだんだけど

もうはるか30年近く前の話w

   

  

覚えていた内容と展開が違うのは

映画と原作がやっぱり違うからなのか。

  

  

映画は映画で

仲代達矢緒形拳緒形直人田中邦衛石橋凌…と

芸達者な方々が出演していたこともあって

印象深かったんだけど

やっぱり原作を読み直すと、原作の良さが際立ちますね。

というかこの内容を2時間ちょっとのストーリーに

まとめてしまうのは至難の技。

  

  

企業vs企業

経営者vs経営者

ジョッキーvsジョッキー

親vs子

など、複雑に絡み合う人間模様が

やっぱり宮本輝作品の醍醐味ですね。

 

 

前回読んだのは

競馬のことも、世の中のことも

まだまだ知らない高校生時代。

やっぱり立場が変わると

捉え方、受け止め方も大きく変わるものですね。

年取ったんだなあ…w

  

  

名言が多いのも宮本輝作品の特長。

この作品でいちばん肝に響いたのは

この言葉。

 

人間、何か事をやろうと決めたときにゃあ、必ずその行き脚をさえぎるような禍が起こってくるもんだ。不思議なことだが、その禍ってのは、自分の一番弱いところをついてくるぜ。それでみんな前へ進めなくなっちまう。ところがこれも不思議なことに、ちくしょう、こんな禍なんかふっとばしてやらあ、俺は行くんだって腹くくったら、禍はいつのまにか消えちまう。

 

 

たぶん高校生の頃には

まったく心に響かない、ただのテキストだったんだろうなあ。